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『カッコ良く見える人のほとんどは、実はカッコつけてるだけなの!』

この社会に暮らす大半の人々は、「だまされたくない」「損したくない」と、日頃から強~く思っています。でも、初めて聞く情報や新しい事実、聞いたことのないアイディアなどに出会った時…『眉をしかめ腕組みをし、「え~っ!?/あやしい!/聞いたことないぞ!」と“反射的に”拒絶反応を示し、警戒し遠ざけようとする人』と、『とりあえず近づき、「どういうこと?/なんでなの?」と、疑ったり検証したりして吟味しようとする人』は、頭の中が全く異なります。

否定や拒絶反応が、いきなり“反射的に”出てしまう人々は、元々「だまされやすくて、損しやすい思考パターン」を持っているのです。考え始めると、思考の軸を失い「自分自身が揺らいでしまう」可能性が高く、実は「だまされやすい・流されやすい」とこがあるのを、心のどこかで自覚しているからこそ、「そもそも考え始めないように」最初から出会う情報をパターン的に判別・識別し、反射的に「はね返す」よう、自身を“初期設定”しているのです。

厄介なことに、隣の人たちも同じように“反射的に”反応してたら、「そうそう、みんなもそうだよね」って安心してしまい、自分の中の“初期設定”には疑問も抱かなくなってしまいます。この社会には「周囲と同じように見えたら、とりあえず安心して思考を一旦停止してしまう」という習慣があるからです。たとえ自分の中に疑問や違和感が湧いても、「自分だけ」のように思えたら、表現せずに押し込めてしまう…これもよくある反応で、どんな反応であっても多数の人々と共有できたら、人間はとりあえず安心してしまうものです。だからこの社会は「ほぼ自動的に」、ごく一部の「特殊な立場の人々」と、「その他大多数の人々」に、分かれてしまうのです。

この“初期設定”、「決まったところからの情報は、どんどんインプット」してしまうのに、それ以外のところからの情報は「外部情報」として、即座にシャットアウトしてしまいます。この「外部情報への過剰な反応」によって注意を外に向け、“自分の内部状態をあやしむことが出来ないよう、巧妙にプログラミングされている”のです。これって、パソコン・メールの受信設定をウィルス対策で厳しくし過ぎて、あるところからのメールはどんどん届くのに、それ以外のところからの重要なメールは、入り口でガードされて全然届かなくなっている…という状態と、ほぼ同じと言えるでしょう。

一方、「だまされにくく、損しにくい思考」を普段から持っている人なら、新しい情報や事実、聞いたことのないアイディアに出会っても、むしろ好奇心たっぷりに覗き込むはずです。強い武道家が、どんな人から試合を申し込まれても「よっしゃ」と引き受けるみたいに。まずは近づかないと、本当の意味で「疑ったり検証したりする」ことも出来ませんし、考えることを面倒に思っていない人ならば、「だまされたらどうしよう・損したらどうしよう」なんて、自分で確かめたり考え始めたりする前に、思ったりしません。

そんな人が沢山いたら、世の中はもっと急速に変化を遂げていたかも知れません。社会の階層は引っくり返っていたかも知れませんし、ある人たちは手放したくないであろう立場や利権を手放さざるを得なかったかも知れません。でも世の中はまだまだ相変わらずのようですから…もしかしたら世の中の大半を占める「“反射的に”反応してしまう人々」は、「だまされたり損したり」しないよう気を付けているつもりが、実は既に「だまされてしまっている」のかも知れません。

ところで…まだ幼い精神の女の子たちは、しばしば、不良っぽくしてる男の子やカッコつけている男の子を見ると、「カッコいい~」と胸キュンしちゃうそうです。幼い精神の男の子たちが、キレイにメイクして流行のポーズをキメてる女の子を見ると、「超カワイイ~」と胸キュンしちゃうのと同じですね。この年頃の子供たちは、自信たっぷりに行動する人を見たら「すご~い、自信あるんだ」と思っちゃうし、偉そうに振る舞う人を見たら「きっと偉い人なんだ~」と思っちゃいます。つまり、「カッコ良く見せようとしている人を見て、カッコいいと思ってしまう年頃」なのです。でも、みんなが大人になってもそんな調子じゃ、まずいですね。この社会が、中学校の教室みたいになってしまいます。

ホントはね…

カッコ良く見える人は、そう思ってもらおうとして「カッコつけてる」だけで、実は「そうしてること自体、そんなにカッコ良いことじゃない」の!自信ありそうに見える人は、自信あると思い込んで、そのように振る舞ってるだけで、実は単に自分がわかってないだけなの!賢そうに見える人は、賢いね~って言われたことがあるから自分でも賢いと勘違いしちゃっただけで、本当はそれほど賢くもないの!何でも知ってるように見える人だって、別に何でも知ってる訳じゃないの!個性が強そうに見える人が、案外中身はフツーだったりするの!芸術家みたいな顔してる人が、頭の中は自己承認欲求でエゴのかたまりだったりするの!スピリチュアルでサイキックに見える人の頭の中が、実はとりとめのないコンプレックスで詰まってたりするの!カウンセリングしてる人が、本当はカウンセリングが必要なタイプだったりするの!

偉そうに見える人は、「偉そうにしてたら皆がビビっちゃう」のを知ってて、そう振る舞ってるだけで、ホントは全然偉くなかったりするの!強そうに見える人も、強がってるだけで、本当は中身は弱っち~かったりするの!大人みたいに見えても、中身は未熟な子供だったりするの!クールに見えても、そう振る舞ってるだけの人がほとんどなの!まじめで優しそうに見える人が、実は嫌われるのを怖がってるだけの人だったりするの!みんなが賛同しているように見えたとしても、本当にそうとは限らないの!本当のことのように世の中に広まってることが、本当のことを隠すためだったりするの!みんなが「それ」を信じてるように見えても、実際には信じ込まされてるだけで、本当はほとんどの人が「他の事実を知らない」だけなの!「オレはだまされないぞ」って言って腕組みしてる人が、既に頭の先から足の先まで、だまされてたりするの!

スゴそうに「見える」ものや、「みんながスゴいって言う」ものに出会っても、物怖(ものお)じすることはありません。「そう見せよう」としてくるものがあっても、「そう見ようとしなくてもいい」のです。まっすぐ感じてみましょう、そしてじっくり考えて、素直に表現してみましょう。共有なんてしなくてイイじゃないですか、分かってもらえないことなんか、恐れなくていいじゃないですか。何といっても「時代は開くことになったのですから」!

★ブログ4回目…開催まで10日を切り、このブログもどこからどこまでが前置きなのか、わからなくなってきましたね…

どんな人の頭の中にも、多かれ少なかれ「権威主義」が浸透しています。特にこの社会の人々は、「みんなが知ってる」ように見えるものや、「みんながスゴイと思ってる」ように見えるものに、極度にヨワイのです。そういうものには無邪気に目を向け、「すごい、アレだよ!」と盛り上がり、「へへ~」と頭を下げ、簡単に「有り難いものだ」と思い込んでしまいます。でもその一方で、あまり知られていないものや、「お偉い」評論家や学者やセンセーや著名人たちの賛同やお墨付きがないものに対しては、特に目も向けず、場合によっては気も付かず、踏みつけて通り過ぎてしまいます。自分で価値判断が出来る人・物事の違いが分かる人は、あまりいないのです。

だから、多くの人々が「権威」の印を欲しがるのです。政治家も社長もセンセーも、芸術家も評論家も料理人も、医者も教祖も商売人も…それがあれば「とりあえず一定以上の価値を多くの人々に認めてもらえる」し、逆にそれがないと、場合によっては「存在していないかのように扱われる」からです。人々の権威主義に便乗して、ハッピーをつかもうとするのです。

独特で、自信ありげで、どれだけフツーじゃないように見えたとしても、「Aのように見せてたら、みんながAとして扱ってくれる」と考え、「Aらしく」振る舞っている人は…(その人をAと思い込んで、その通りに扱う多くの人々と同じく)案外フツーの頭の人なんです。世の中の大半を占めている、フツーの、権威主義信奉者なのです。

だからこの文化編でも、エハン先生とか、ましてや、タロー先生とか呼んだりしなくていいのです。エハンさん・タローさんでいいのです。政治家も(代議士っていうだけなんだから)、センセーなんて呼んじゃダメなんです。学生じゃなければ、相手が教授でも、ホントはセンセーって呼ばない方が良いのです。実際日本人は長い間、「先生という言葉を間違って使い続けている」のです。そうやって知らず知らずのうちに「魔術のかけあい」をやっているんです。この社会は、呪術や魔術と決して無縁ではなく、みんな「知らずに、使い続けている」のです。
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きしもとタロー

Author:きしもとタロー
『時代は開くことになりました!』

このユニークな文化塾は、著述家で冒険家・意識研究家であるエハン・デラヴィと、音楽家で文化・意識に関する広範囲な研究を続けてきたきしもとタローの対談企画「エハン塾文化編」として、カクイチ研究所の協力のもと2016年春に京都でスタートしました。

2016年秋からは、京都・京北を拠点とするネットワークTETRADA(テトラーダ)の企画により、日常生活の洞察と互いの心・精神の成長、新しい社会の在り方と人間の創造性をテーマに、学びの場・出会いと対話の場として、改めてスタート…もちろん、エハン塾文化編もその一環に含まれる予定です。

尚、当ブログは、きしもとタローが執筆担当しております。イベント開催情報などはFacebookページの方も是非ご参照下さい。

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